3回目は、腰下分解編です。 クランクベアリングから微かな異音がしていたので、この際だからと、無謀にも腰下を割ることにしました。 高校生の時に、50ccのエンジンの腰下を分解し壊した(クランクの回りが悪くなった。)経験がトラウマとなっていて、ベアリングの収まりに神経をとがらせています。
クラッチ点検
まずはクラッチの点検です。 クラッチは張り付き等なく、綺麗な状態でした。
クラッチアウターも段付き等なく綺麗でした。
クランクケース分割
クランクケースを分割するには、クランクケースセパレーターが必要です。
私は上記を購入しましたが、こちら↓の方が安い。
後に記載するクランクインストーラーとセットの商品もありますね。
通常はL側クランクケースにクランクが残ります。 私の車両は固着していて、下の写真のとおりR側に残ってしまいました。
R側クランクケース
写真には残っていませんでしたが、L側クランクケースからのクランクの取り出しに難攻し、泣く泣くクランクシャフトをハンマーで軽く叩いたところ、クランクが駄目になってしまいました。 速攻発注かけたところ、残3つだったとのこと。 (なんとお値段 54,000円)
腰下ベアリングの収まり
気を取り直してベアリングです。 クランクベアリングの収まり、赤印のように爪で引っかかるぐらいに飛び出しています。 高校生自分の私は、何も考えずに打ち込めるだけ打ち込んでクランクの回りが悪くなった暗い過去があります。 このへんの塩梅がサービスマニュアルには書かれていません。 過去の経験からベアリングを最後まで打ち込んだら組みあがり時にクランクの回りが悪くなるおそれがあることは明白です。先駆者のサイトを見ると、組上げた後にクランクインストーラーでクランクを引っ張って調整するらしいけど、どこまでも引っ張れるわけでないことと、引っ張りすぎたら戻せないことからその方法も万能ではないと不安でした。
その他ベアリングの収まり
その他ベアリングの収まりやベアリング品番刻印の写真も残っていたので、掲載しておきます。
クランクケースR側 ベアリングの収まり 赤マジックで記した、「出」が少し出ている、「ちょうど」が面一という意味です。 数字は、ベアリングの品番です。
クランクケースL側
かつてのトラウマから、今度は絶対壊さんという執念が・・・ でも組んでみてわかりましたが、クランクベアリング以外は、ここまでこだわらなくてもよかったかなと思います。 クランクベアリングの収まりはこだわったほうが良いですよ!!
トランスミッション点検
分解前特に不具合を感じていないミッションもは、綺麗な状態でした。
組み立て方がわからなくならないように写真を多めに撮っていましたので掲載しておきます。
壊しているんだか、直しているんだか・・・
クランクの破損は大変痛い出費でしたが、「残り3」つといわれ、購入しています。 この決断がないと廃車になっていたかもです。 そしてこの辺りから折角レストアするんだから金に糸目を付けない、という「折角病」に罹患していきます。
コメント